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バンキャンプという「バンライフ」と「キャンプ」の新しいカタチ。ぼくがバンキャンプを始め、ハマった理由

ヒントは検索で見つけた海外のバンライフカルチャー

いざ車中泊について調べ始めてみたものの、日本語検索でヒットするのはコンパクトな日本車の車内にギューギューに押し込まれた布団や、無造作に置かれた日用品を使用しながらの車中泊旅の様子ばかり。

なんというか、全然スマートじゃなかったんです。

詳しくは追々語っていこうと思いますが、ぼくはインテリアデザイナーとして空間造りに携わってきた経験もあったので、このときなんとなくですが、自分の中で車中泊の漠然としたイメージはありました。

「車内」という狭い空間をどう快適に過ごせるかのヒントを求めてリサーチを始めたのに、結局その当時の日本における「車中泊」からは、心ときめくような手がかりは見つかりませんでした。

魅力的だった海外のバンライフカルチャー

そんなこんなでグーグル先生への問い合わせには早々に見切りをつけて、Pinterestでの関連画像検索にスイッチ。検索ワードは当然「車中泊」。約4年前のぼくのボキャブラリーには、このワード一択しかなかったからしょうがない笑

検索をかけて左上からパラパラと順に表示されていく関連画像。 人差し指でiPhoneをスワイプしてみる。当然いままでの検索でヒットしたものと同じ様な画像ばかり。仕方がないから一応タップしてみる。

「んー、やっぱ違う」。もっかいタップ。さらにスワイプ。タップ。スワイプ。タップ。どんどん深く潜っていく。

そんなことを繰り返していると、突然視線のはじっこの方に赤いクルマの画像が残像のように入り込んできました。なんかひっかかり戻るように上へスワイプ。そこで見つけたのは、乾いた砂漠のような大地に1台だけで佇む赤いワーゲンバスの画像。

車中泊とは全く関係ない画像だったけど、なんだかとても光を放つ一枚だったのを憶えています。興味をひかれてそこからさらに潜ってみる。するとぼくのiPhoneの画面上には目を疑うような、今まで見たこともなかった眩しすぎる世界が飛び込んできました。

※画像はイメージです

Photo by Daniel J. Schwarz on Unsplash

トランスポーターのリアハッチを開けて、家族仲良く車内に寝転んで撮った写真。ヴァナゴンのポップアップルーフを展開し、その傍らで焚き火をしている写真。たくさんのサーフボードを積んで走るカラフルなワーゲンバスの写真…。

とにかく興奮して、何も考えずとにかく画像保存しまくりました。未知の世界を発見してしまった喜びと、やっと手がかりを掴んだという興奮と引き換えに、ぼくのiPhoneの保存容量は限界をむかえていました。

自分に合ったクルマとキャンプの新しいカタチ

一旦冷静になり、改めて画像やそこに含まれる文章を調べてみてたどり着いたのが、何を隠そう「VANLIFE」という1つのワードでした。

いまでは日本でも浸透しつつある「バンライフ」ですが、今から4年前の日本語検索では全くといっていいほどヒットしないレアワード(友人に話しても顔は「 ??? 」という感じで、全く興味すらもってもらえなかった笑)で、このときから情報収集のキーワードは「#vanlife」に固定。

フォスター・ハンティントンなる人の存在はもちろん、VANLIFE の成り立ちなんて全く知らないぼくの脳内ではもうすでに「車中泊 = VANLIFE」に変換されていました。

もうすっかり VANLIFE の虜となったぼくのこの衝動は誰にも止められず、速攻で中古バンのリサーチを開始。普段めちゃくちゃ優柔不断な性格の反面、直感タイプでもあるのでこういうときの行動は5G回線くらい早いです。

肝心なクルマはというと、当然ハイエースやキャラバンといった箱型で大容量なバンが候補に挙がりました。でもですね、このあたりの車種は中古でもやっぱり高いんですよね。

理想はヴァナゴンT3だったけど、予算的に論外でした。なにせぼくは独立したばかりで収入も不安定。冒頭でも述べたとおり、長距離移動を楽にしたり事業を円滑にすすめるための投資でもある反面、事業がうまく軌道にのるという保証は全くないわけです。そんな時期に100万円オーバーの投資なんてできなかったので、必然的に予算は下がる。

それならいっそ、誰も選ばないような変わった古いクルマも面白いんじゃないかなと、リサーチの幅を広げていったところ、なんだか独特のフォルムで異彩を放つ「17年落ちの元送迎車」という1台を発見しました。

いまっぽくない「オフホワイト × ブラック」のバイカラーが逆に新鮮で、これまた直感的に「コレだ!」と、5秒で販売店へ問い合わせ。その翌日には圏央道を北上し埼玉は上尾市まで。

現車確認してこのまますぐにでも契約したい気持ちを抑えつつ、ニヤニヤしながら一旦帰宅し妻へ稟議書を提出。その夜、危なげなく見事承認され、あれよあれよと言う間に納車に至りました。

かくしてぼくが出会った運命の1台が、今現在も乗っている「三菱 デリカスペースギア」でした。

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