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災害の備えとしてのキャンピングカー。いざという時に子供と愛犬を守ってくれる「最強の避難所」に

キャンピングカーに備えておくと安心! オススメ防災用アイテム

いつどこで起こるかわからない自然災害。 例え自宅にいたとしても、家から車まで荷物を持ち出す余裕がない場合や、外出先で止むを得ず避難生活を強いられてしまうケースもあるかもしれません。

そこで災害医療も学んできた筆者が、実際にキャンピングカーに常日頃から準備している災害用のアイテムをご紹介したいと思います。

車内備蓄可能の食料

大規模な災害が発生した際、ライフラインの復旧や支援物資、救助が到着するまでに3日程かかることが想定されていて、人が水を飲まずに生存できるリミットも約3日間です。そのため災害発生時は、まずこの3日間(72時間)を耐え凌ぐことが大切になります。

我が家のキャンピングカーには、車内にも保管しておける「The Next Dekadの 7年保存水」と「グリーンケミーのクッキー」を家族分備蓄。 耐温度域は保存水が−30〜80℃、クッキーは−20〜80℃なので、真冬から真夏まで安心して車内に置いておくことが可能です。

実食もしてみましたが、保存水は普通の水と変わらない味で、クッキーはカロリーメイトのような味わいで、子供も美味しく食べられていました。

救急・常備薬・衛生用品セット

大規模な災害で特に起こりやすいケガが、「擦り傷・打ち傷・切り傷」「やけど」「打撲」「骨折」ですが、通常は救急車の到着を待ったり、自分で病院を受診したりして処置をしてもらう人が多いと思います。

しかし大規模な災害が起きれば、情報通信手段が途絶えたり、道路が遮断されたり、同時に大勢の傷病者が発生するので、医療機関自体がオーバーフローになっているケースが想定されます。また、病院にある清潔なガーゼや包帯などの衛生医療用品のストックにも限りがあるので、全ての傷病者に対して治療ができるとは限りません。

そのため万が一のときでも自分自身や家族の身を守れるように、以下のような救急セットや常備薬、衛生用品を備えておくことをオススメします。

■内服薬リスト
・解熱鎮痛剤
・風邪薬
・胃腸薬や整腸剤
■外用薬のリスト
・白色ワセリン
・虫刺され薬
・抗炎症薬軟膏
・ステロイド軟膏
・保湿剤
■救急セットのリスト
・ガーゼ
・くっつく包帯
・ポイズンリムーバー
・ミニはさみ、ピンセット
・絆創膏、肌用テープ
■衛生用品
・除菌シート
・ボディシャンプー
・歯磨きシート
・簡易トイレ
・トイレットペーパー
・生理用品など

災害用アイテムにもなる日用品

普段使っている日用品も、いざという時に応急処置グッズとして代用することが可能です。

例えばポリ袋やラップは、骨折や捻挫をした時に用いる三角巾や包帯に変身したり、圧迫止血をする際の手袋の代用にもなります。また新聞紙や雑誌、割り箸、傘などは骨折や捻挫の際の添え木としても使え、車内にあるマルチカバーや毛布、寝袋は担架などの運搬具としても活用できます。

この他にも普段何気なく使用している日用品には、いざというときに応急処置や災害時に使えるものが多いので、定期的に日用品の見直しや補充をするようにしています。

乳幼児アイテム

乳幼児がいる我が家では、普段から出先で困らないように、キャンピングカーの車内に子供たちの着替えやオムツ、お尻拭きなどを多めに保管しています。

また、キャンピングカーで出かける際には母子手帳や保険証を常に持ち歩き、ミルクや離乳食も多めに準備し車内の冷蔵庫で保管。哺乳瓶は避難先で洗えないケースも想定されますが、生後1-2ヶ月の赤ちゃんでもスプーンや紙コップでミルクを飲ませる方法があるので、心配な方は一度練習しておくのもオススメです。

また、子供はストレスを上手に発散することができないので、被災した際は大人以上に強い精神的ストレスを受けやすくなります。大人が子供のケアをしてあげることが特に重要なので、子供が少しでも笑顔になれるように、普段から遊んでいるおもちゃや絵本、ぬいぐるみなども備えておくと安心ですよ。

愛犬用アイテム

災害時、優先的に輸送されてくる救援物資のほとんどが人間用で、愛犬やペット用の支援物資は届くまでに1週間程度かかると言われています。

そのため、以下のような愛犬やペット用アイテムを備えておくのがオススメです。

【災害時ペット用品アイテム】

  • ペットシート
  • リードの予備
  • ゴミ袋(多め)
  • 折り畳みのゲージ
  • ペット用備蓄食

また、災害時はペットと飼い主がはぐれてしまうケースも考えられます。飼い主の連絡先を書いた迷子札やマイクロチップを入れておくなど、日頃からしっかり対策を行っておくのも大切です。

子供や愛犬連れにとってキャンピングカーは最強の防災グッズ!

アウトドアやレジャーで使用するイメージの強いキャンピングカーですが、避難所生活が必要なほどの大規模な災害が起きた場合、寝床や設備が整い、プライベートな空間を保ってくれるため、その性能を最大限発揮してくれます。

キャンピングカーは決して安価な車ではありませんが、普段は車旅やアウトドア用として楽しめて、災害時には子供や愛犬を守ってくれる、まさに最強の防災アイテムと考えています。

自然災害を防ぐことは難しくても、災害に備えることはできます。ぜひこの機会に日頃の防災対策を見直して、「最強の避難所」であるキャンピングカーの購入を検討してみてはいかがでしょうか?

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