公開日: 2023/11/13
もうすぐ迎える冬シーズンを前に、この冬おすすめしたいご当地グルメについてお話ししていきます。冬の寒い時期だからこそ、よりおいしく味わえるご当地グルメが全国各地にあります。
冬の時期はとにかく寒いので、どうしても家の中にこもりがちですが、年末年始や冬休みなどの大型連休がある方も多いかと思いますので、ご当地グルメを目的にしたドライブがおすすめです。
前回、東日本のおすすめご当地グルメを紹介いたしました。鍋料理やうどんなど、身体の芯から温まるご当地グルメは、身も心もポカポカにしてくれますし、ご当地グルメを提供するお店の雰囲気も温かいところが多いです。
西日本も、東日本に負けず劣らずの魅力的なご当地グルメの宝庫ですので、楽しいドライブをより一層楽しむためにも、ぜひ参考にしていただければと思います。
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カニは冬の名物の代表格です。北海道〜北陸〜山陰など日本海側を中心にカニがおいしい地域はたくさんありますが、そのなかでもこの冬に紹介したいのが、福井県の「カニちり」です。
カニちりはちり鍋の一種で、水炊きと同様の昆布などのあっさりした出汁に、カニや野菜を煮込むシンプルな鍋料理です。福井は越前ガニが名物で、カニの種類は水揚げされる地域でさまざまありますが、越前ガニは好漁場に恵まれて日本でもっとも古くからカニ漁を行っていた地域でも有ります。
カニちりでは、越前ガニをさっと湯どおししていただくのもいいし、他の野菜などとしっかり煮込んでからいただくのもおいしいです。また、カニをいただいた後は出汁にカニの風味がでるため、他の具材のおいしさも際立ちます。
福井県へは北陸自動車道でアクセスがメインとなります。近年は舞鶴若狭自動車道が開通し、敦賀市から西側の若狭湾沿いへのアクセスもしやすくなりました。福井県の観光も魅力的なところが多いので、あわせておすすめです。
京都というと京料理が有名で、独自の食文化が形成されていますが、そんな京料理のなかでも冬におすすめしたいご当地グルメが「湯豆腐」になります。湯豆腐は、全国的にも一般的な料理ですが、京都の名物なんです。
京都ではリーズナブルなお店から高級料理店まで、湯豆腐を提供するお店がたくさんあります。京都観光と一緒に湯豆腐を味わい楽しむ方も多くいらっしゃいます。京都の湯豆腐は、南禅寺周辺が起源だとされています。南禅寺は、鎌倉時代の1291年に創建された臨済宗南禅寺派の大本山で、湯豆腐は江戸時代初期から食べられていたとされています。
京都へは、東海道新幹線でもアクセスでき、公共交通機関が充実していますが、京都市内や京都市以外の地域への移動を考慮すると、東名高速道路(以下 東名)や名神高速道路(以下 名神)を利用してドライブしながらもおすすめです。
西日本最大の都市である大阪はたこ焼きやお好み焼き、串かつなどのたくさんのご当地グルメがあるなかでうどん文化も盛んです。そんな大阪のうどんのなかでも、この冬おすすめなのが「うどんすき」になります。
うどんすきは、魚すき(魚のすき焼き)にうどんをいれた大阪の郷土料理です。大阪ならではの薄味の出汁でうどんや具材を煮込みながら食べる寄せ鍋の一種です。
発祥は、1928年に大阪市の美々卯の初代店主が魚すきの残りにうどんを入れて煮込んだところ、出汁が染みておいしいことに気づき、一緒に山の幸や海の幸を15種類前後入れて煮込む鍋料理をつくったのがはじまりとされています。
うどんを寄せ鍋感覚でいただけることと、たくさんの具材をいただくことができるため、まさに冬にピッタリのご当地グルメです。関西風の薄味の出汁も、また関東とは一味違うためおすすめです。
大阪には東海道新幹線が通っていますが、道中を楽しむことと、大阪府内や周辺を移動することを考えると、東名や名神を利用してアクセスするのがおすすめです。近年は、新東名高速道路や新名神高速道路も開通し、さらにアクセスしやすくなりました。
本州の西端、山口県は日本海や瀬戸内海と面しているため、海の幸が豊富な地域にあたります。そして、そのなかでも山口県のご当地グルメとして有名なのが「ふぐ」です。
山口県最大の都市である下関市には、石川県や島根県、静岡県などで水揚げされた天然ふぐや長崎県や熊本県で養殖されたふぐが集まります。なかには、日本で唯一のふぐ専門市場もあります。
ふぐは縄文時代から食べられてきましたが猛毒があり、安土桃山時代には多くの武士が中毒死したことから、ふぐ漁が禁止されます。その後、とあるきっかけでふぐ料理をいただいた初代内閣総理大臣の伊藤博文の働きかけによりふぐ漁が再開され、下関にフグ文化が栄えます。
ふぐは冬が旬なので、まさにこれからの冬の時期に召し上がっていただきたいグルメです。特に、ふぐ鍋はふぐのプリプリでふっくらした食感と、他の具材も合わせて味わえるためおすすめです。
山口県は山陽新幹線や宇部空港があり、東京からの交通アクセスも意外としやすい地域です。山口県内の移動は、中国自動車道や山陽自動車道が主要道路になります。
九州の中心地である福岡県もご当地グルメの宝庫になります。長浜ラーメンやうどんなどの温かい麺類から、明太子やひとくち餃子などおつまみに最適なグルメまで幅広いのが特徴です。そして鍋料理もいくつかあるなか、この冬私がおすすめしたいのが、「もつ鍋」になります。
もつ鍋は、牛や豚などの内蔵であるもつを具材に使用した鍋料理で、もつはホルモンとも呼ばれています。もつやホルモンは、いまや一般的で有名なグルメですが、鍋料理で提供されたのは福岡県福岡市だといわれております。
戦後、福岡市の博多においてもつ肉とニラをアルミ鍋で醤油味に炒めたものがルーツとなり、1960年代にはごま油やとうがらし、ネギなどを入れて食べられるようになりました。1992年には東京に博多風もつ鍋店がオープンすると、たちまち人気となり、同年の流行語大賞銅賞を受賞しました。
福岡市内には、現在もつ鍋を提供するお店がたくさんあります。お店によって出汁や具材に違いがあるのもポイントで、この冬は福岡観光ともつ鍋をいただくのもおすすめです。
東京から福岡へは、山陽新幹線か福岡空港がメインとなります。九州自動車道をはじめとした高速道路にくわえて、福岡市内は都市高速も通っているため、ドライブでも便利な地域になっています。
今年の冬はスーパーエルニーニョの影響で、全国的にかなり暖かくなる予報です。寒いとなかなか動けないですが、暖かい分ドライブもしやすくなるのはいいことですね。
しかし、暖かい冬には一度に大量の雪が降る、いわゆる「ドカ雪」がくる可能性も高くなります。ドカ雪がくると、交通機関がしばらく停滞してしまいますので、とても厄介です。そのため、天気予報と交通情報をあらかじめしっかり確認してからドライブに出発する必要があります。もし、雪の心配があり行き先を変えれそうなら、思いきって変更するのも大事な決断といえます。
ぜひ道中の交通には気をつけてながら、東日本・西日本のこの冬おすすめのご当地グルメを楽しんでいただけたらと思います。