公開日: 2023/11/25
いよいよ冬到来。温泉を目的にドライブしたくなる季節になりましたね。ワタシは基本的にバイクで道の駅を巡っているのですが、バイクは車と違って風を全身で浴びながら移動するので、これからの時期は寒さが堪えます。しっかりと防寒対策はするのですが、それでも長時間走り続けると、目的地に着いた頃にはガタガタ震えている時もあります。
目的地の道の駅に着いて温泉に入れたときは、身も心も温まり極上の気分に! 温泉に浸かるときには、思わず「あ~」と声が出てしまいますw 温泉に浸かれば、ツーリングの疲れもリフレッシュ。さっぱりとして元気がチャージされるところも温泉の良いところ。
今回は関東にある温浴施設が併設されている道の駅をご紹介します。ワタシが今までに入浴したことのある温泉の中からオススメを選びました。温浴施設に加えて、ご紹介する道の駅のおすすめグルメ等の情報に、周辺の道の駅や観光スポットもご紹介していますので、是非ツーリング目的やドライブの参考にしてみてくださいね。
日本は温泉大国で、全国各地に数多くの温泉地があります。旅行やドライブの目的のひとつとして、旅先で温泉を楽しむ人は多いのではないでしょうか。ハッキリ言って、ワタシは温泉が好きです。ツーリングや旅先で有名な温泉地があれば、立ち寄って温泉を堪能することが多いです。
温泉地だけでなく、道の駅で温泉を楽しむこともしばしば。みなさんは、温浴施設が併設する道の駅があることをご存じですか? 全国には、温浴施設が併設されていたり、または隣接する道の駅が140駅以上あります。足湯があるところも含めると、その数はもっと多くなります。
道の駅といえば、買い物やご当地グルメを楽しむ場所というイメージが強いですが、天然温泉を楽しめる道の駅が数多くあるんです。なかには源泉かけ流しを堪能できる温泉も! 旅先でその土地の温泉に入ることは、旅の楽しみの一つになると思います。それを道の駅でも楽しめるのだから、道の駅って本当にスゴイ! 温泉を目当てに道の駅へ行く旅も、とても楽しいのでオススメですよ。
■全国の温浴施設が併設されている道の駅を、マップと一覧で見る:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/hot-spring/
道の駅「信州蔦木宿(しんしゅうつたきじゅく)」は長野県富士見町にある道の駅で、国道20号沿い、東京方面からの場合、山梨県から長野県に入ってすぐの場所にあります。中央自動車道「小淵沢IC」からは、県道北杜富士見線を南西に走って約6分の距離で、アクセスは良好です。
道の駅に併設するのは「蔦木温泉つたの湯」。大浴場、開放的な露天風呂、ジャグジー、水風呂、サウナを完備していて、大浴場にある源泉の湯では、加水・加温なしのかけ流しの温泉を楽しめます。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉の温泉で、入浴後は身体が芯から温まります。泉温は32.2℃とぬるめなので、じっくりと源泉風呂を堪能できます。ワタシもつい長湯してしまいました。ただし、源泉風呂の浴槽は少し狭いので、譲りあって温泉を楽しんでくださいね。
施設内には畳の和室休憩所があるので、湯上がりにゆっくりと休憩もできます。入浴料は大人700円です。
こちらの道の駅 信州蔦木宿は、そばも絶品なんです! 食事処では風味の異なる3種類の手打ちそばを味わえます。
八ヶ岳山麓産のそば粉を石臼で挽いたそばは、そば殻を全て取り除いてから石臼で挽いた「丸抜き」、そば殻がついたまま石臼で挽いた「荒挽き」、そばの風味を存分に楽しめる「丸抜き十割」があります。ただし、平日50食、土日祝100食の数量限定品。そばを食べたい方は早い時間の訪問がオススメです。
手打ちそば、天ぷら、小鉢、冷奴、野沢菜漬けと地元蔦木産米のご飯がセットになった「蔦木宿定食」は、人気No.1メニュー。地元食材を使った定食はボリュームも満点で、いろいろ食べたい人にピッタリです。
食事と温泉、どちらも利用する人には、入浴券と食事(天丼か醤油ラーメン)がセットになった「温泉セット」がオススメ。料金が少し割引になるお得なメニューとなっています。
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/nagano/post_553/
・公式HP:http://www.tsutakijuku.jp/
・長野県の道の駅一覧:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/nagano/
「信州蔦木宿」からバイクで約10分の場所には、山梨県の道の駅「こぶちさわ」があります。この道の駅には農産物直売所、パン工房、そば処、イタリアンレストランのほか、宿泊施設と日帰り温泉施設が併設しており、こちらでも温泉を楽しむことができます。
内湯や露天風呂があり、地下1500mから湧く高濃度のミネラル成分を含んだ温泉で、身体はポカポカになります。
また、「こぶちさわ」でワタシの1番のオススメは、ジャム工房の手作りジャム。地元の女性が旬の食材で作る無添加のジャムで、果実がたっぷり入っています。種類も豊富でお土産にもピッタリ。なかでも桃ジャムは格別で、ワタシもリピートしているおいしさです!
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/yamanashi/post_530/
・公式HP:https://mkobuchisawa.jp/
・山梨県の道の駅一覧:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/yamanashi/
群馬県前橋市にある道の駅「赤城の恵み」。北関東自動車道「駒形IC」から約20分、関越自動車道「前橋IC」から約25分の場所で、県道34号沿いにあります。赤城の恵みに併設するのは「あいのやまの湯」。地下1200mから湧く天然温泉を楽しめる施設で、内湯、前橋市街地を一望する絶景露天風呂、サウナを完備し、1週間ごとに男湯・女湯が入れ替わります。
泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉で少し塩っぱい湯。肌触りがなめらかな温泉で、保湿・保温性があり、身体がよく温まります。また、5つある内風呂付きの個室(有料)は源泉かけ流しとなっています。
施設内にはレストラン、休憩所のほか、プール、卓球台のあるプレイルーム、ゲームエンタメコーナーがあり、マッサージや、BBQもできて「くつろげるアミューズメント温泉施設」と謳っているのも納得です。しかも、料金はプール利用料金込みで大人520円(3時間まで)とオドロキの低価格です。
日帰り温泉施設のほか、農産物直売所があり、地元産の農産物や加工品を販売しています。また、併設の「荻窪公園」にあるアジサイの丘では、6月中旬~7月下旬には10種類、約16000株のアジサイが咲き乱れます。
散策路があり、アジサイを眺めながらのんびりと散歩を楽しめます。さらに、公園内の小川ではゲンジホタルの鑑賞ができるそうです。ホタルが舞う美しい光景は、ぜひ見てみたいですね!
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/gunma/post_352/
・群馬県の道の駅一覧:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/gunma/
赤城山の麓にある「赤城の恵み」。道の駅から県道34号を北西に7分走ると県道4号との交差点に大きな朱い鳥居が現れます。「赤城山大鳥居」といい、柱の直径が1.7m、高さ21.3mもある大きな鳥居です。鳥居をくぐり県道4号の山道を上った頂上の大沼湖畔にあるのが「赤城神社」。美しい朱塗りの神社で、パワースポットとしても有名です。
赤城山と湖の神様の「赤城大明神」が祀られており、女神様に願うと女性の願いは必ず叶えられると言われていて、特に女性に人気の場所となっています。日本百名山のひとつ「赤城山」の登山や湿原「覚満淵(かくまんぶち)」の散策、大沼湖畔でワカサギ釣りやボートを楽しめるなど、アクティビティも満載の観光スポットとなっています。
「まえばし赤城」があるのは赤城の恵みと同じ前橋市の国道17号線沿い。関越自動車道「渋川伊香保IC」から約10分、「駒寄スマートIC」から約10分の場所にあります。こちらの道の駅に併設するのは日帰り温浴施設「まえばし赤城の湯」。こちらの温浴施設では、化粧水と同じ効果があるという「サンゴライトバスソルトの湯」に入ることができます。
サンゴライトバスソルトを溶かすことで、ミネラル成分たっぷりで弱酸性、保湿効果のあるお湯になるそうです。入浴後にはお肌しっとり! まさに美肌の湯。その効果を体感しました。
昭和の銭湯をイメージした浴室の壁には、赤城山や名所などのペンキ絵が描かれています。内湯には、化粧水温泉と化粧水炭酸温泉、2つの浴槽があり、ほかに露天風呂、男湯にはサウナ、女湯には寝湯を完備。昭和レトロな雰囲気のなか、お風呂を満喫できます。
料金は平日大人600円、休日700円となっています。
道の駅には物産販売所、前橋の人気店が集まるフードコート、レストランや地元の老舗ハンバーガー店などの飲食店舗、ベーカリー、鮮魚センターなどさまざまな店舗が揃います。屋外には、ふわふわドームや子供用の遊具がある広い芝生広場、デイキャンプ・バーベキュー施設、簡易テント設置エリア、ドッグランが整備されていて、食事や買い物、遊びまで、幅広い世代で楽しめるようになっています。
フードコート施設の2階には展望デッキがあり、赤城山や榛名山を眺めることができます。さらに、道の駅ではビニールハウスでのバナナ栽培が行われています。ハウス内は立ち入り禁止で外からの見学のみですが、栽培の様子を見ることができます。収穫されたバナナは直売所での販売や、飲食店舗でバナナを使った商品を食べられるそうなので、これからが楽しみです!
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/gunma/13786/
・公式HP:https://maebashi-akagi.jp/
・群馬県の道の駅一覧:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/gunma/
「まえばし赤城」周辺は、道の駅密集地帯。10km圏内に5つの道の駅があります。しかも、そのうち4カ所に温泉施設があるという、温浴施設密集地域でもあるんです。先ほどご紹介した「赤城の恵」「ふじみ」「よしおか温泉」と道の駅温泉巡りを楽しむことも可能です。
「ふじみ」にある「富士見温泉見晴らしの湯ふれあい館」は、その名の通り眺望が抜群で、露天風呂から赤城山を望めます。塩分濃度の高い温泉でこちらも塩っぱいお湯。美人の湯ともいわれており、皮膚病や冷え性、肩こりなどに効果があるそうです。
「よしおか温泉」に併設する「リバートピア吉岡」は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉で、保温効果が高く、入浴後は身体がポカポカに。開放的で広々とした露天風呂では源泉の「船尾の湯」に浸かることができます。
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/gunma/post_351/
・公式HP:https://www.yoshioka-onsen.jp/
・群馬県の道の駅一覧:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/gunma/
道の駅「こすげ」があるのは、東京都と山梨県の県境にある小菅村。奥多摩湖の上流に位置し、自然豊かな場所です。都心からバイクで約2時間、圏央道「青梅IC」からは国道411号を経由し約70分、中央自動車道「大月IC」から国道20号経由で約35分です。
道の駅に隣接する温浴施設が多摩源流温泉「小菅の湯」で、道の駅の駐車場にバイクを止めて歩いて向かいます。その距離約1~2分。この温泉の最大の特徴は、pH9.98の高アルカリ性温泉ということ。そのため「美肌の湯」と名高く、入浴後はお肌がスベスベに! 高アルカリ性の単純温泉なので、お湯はやわらかくでぬめぬめとしています。
浴槽のバリエーションの豊富さも特徴で、内湯、露天風呂、五右衛門風呂、打たせ湯などのほか、サウナと源泉かけ流しの温泉水風呂(泉温が27.5℃なので)、全9種類が用意されています。露天風呂は小菅の大自然を感じられる開放的な空間になっていて、四季折々の景色を楽しみながら入浴ができます。
温泉施設には、ハンモックや仮眠スペース、食堂、マッサージ機、漫画コーナーがあるなど至れり尽くせり。食堂ではヤマメの塩焼きや、川魚の刺身、小菅村産の蕎麦粉を使った源流そばなどを味わえます。温泉に浸かって、1日中のんびり過ごすことができて、料金は大人800円です。
道の駅の物産館には地元の特産品が勢揃い。清流で育ったワサビ、ヒマラヤヒラタケなどの地元産農産物、特産の山女魚のアンチョビ、ワサビ漬けや漬物類、小菅村で醸造されたクラフトビール、パン工房で焼かれた焼きたてパンなど、豊富な品揃え。名物の「チャ―ちゃんまんじゅう」は大人気で、夕方には売り切れることも。レストランでは小菅村の食材を使った料理を味わえます。
石窯焼きのピザやパスタなど本格イタリアンを楽しめるのですが、石窯ピザが絶品!「こすげ」に来たら必食の一品です。屋外では、ヤマメの塩焼きも販売されていて、炭火で焼かれたヤマメは、ふっくらジューシー。頭からしっぽまで食べられます。こちらも格別なのでぜひどうぞ。
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/yamanashi/post_534/
・公式HP:http://kosuge-eki.jp/
・山梨県の道の駅一覧:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/yamanashi/
↓ 道の駅こすげは、お土産もオススメ ↓
青梅方面から道の駅に向かう途中にあるのが奥多摩湖。東京から一番近い国立公園の秩父多摩甲斐国立公園の奥に位置する湖で、湖畔では、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の風景を楽しむことができます。湖畔ドライブを楽しめるほか、奥多摩周遊道路の月夜見第一駐車場からは、奥多摩湖を眼下に見ることができます。
道の駅から県道18号を北に走ること約18分のところにあるのが、道の駅「たばやま」。こちらの道の駅には丹波山温泉「のめこい湯」が併設しています。アルカリ性の単純硫黄温泉で、ほのかに硫黄の臭いがします。入浴後にはお肌がつるすべになるほか、神経痛や筋肉痛、冷え性や疲労回復にも効能があるそうです。道の駅にある軽食堂では、名物の「鹿ばぁーがー」を味わえます。
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/yamanashi/post_532/
・公式HP:https://nomekoiyu.com/
・山梨県の道の駅一覧:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/yamanashi/
今回ご紹介した温泉施設は、ワタシが実際に入浴した中からオススメを選びましたが、ほかにもまだまだ行ってみたい道の駅併設の温泉施設がたくさんあります。なかには温泉宿と日帰り温泉施設を併設する道の駅もあり、宿泊して温泉を堪能したいなー、と密かに計画中だったりします。
だけどバイクで道の駅を回っていると、服を脱ぎ着するのが億劫になるのも本音でw 「この温泉に寄るぞー!」と気合いを入れないと、なかなか立ち寄らなかったりもします。それでも、いつでも温泉に入れるように、手ぬぐいは必ず持ち歩く愛用品。手ぬぐいさえあれば、温泉の準備万端です。
これからどんどん寒さが増し、お出かけの途中に温泉に浸かって温まりたくなる季節かと思います。食事も買い物も温泉も楽しめる道の駅。これからの寒い時期のお出かけの目的地として、訪れてみてはいかがでしょうか。
■著者プロフィール、この著者のこれまでの記事は:https://www.mobilitystory.com/article/author/000020/