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金曜夜の羽田発で行く【冬の北海道モデルコース#1】新千歳空港からラーメン山岡家、そして「タンチョウ撮影の聖地」へ

鶴居村・音羽橋:世界中からカメラマンが訪れる「タンチョウ撮影の聖地」

川沿いの木々には霧氷、川の上には霧が発生し、その奥で
タンチョウたちが羽を休めている様子を音羽橋から朝日の時間帯に撮影

野鳥や野生動物を撮影する世界中のフォトグラファーの多くが憧れる、おそらく世界でもっとも有名なタンチョウの撮影ポイントが鶴居村の音羽橋です。冬でも川が凍結しないため、多くのタンチョウが夜に羽を休めるポイントとなっています。

この時期は日の出がだいたい7時前なので、その1時間程度前から夜明けの風景の撮影が始まるのですが、撮影ポジションの場所取りはそれよりも早い5時前後くらいから、音羽橋の上に自分の三脚を置くなどしてはじまります。 音羽橋の両側には駐車場があり、トイレも設置されているので、筆者はキャンピングカーで出掛け、余裕のあるときは、朝方ではなく、夜中に到着して撮影場所をキープ、仮眠後に撮影を開始することが多いです。

さほど長い橋ではありませんが、1月〜3月のタンチョウの飛来の多いシーズンは橋の1列目がいっぱいになるのは当たり前。2列でも足りずに、3列目までが形成されることもあるので早めの到着がオススメです。今回の旅(2023年1月末)もかなり混んでいました。

【おすすめ撮影アイテム】超望遠10倍ズームレンズ「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」がとてもいい

今回の道東旅行でもっとも使った「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」
…すごくほしい

おそらく世界一有名なタンチョウの撮影スポットである鶴居村・音羽橋ですが、その撮影に超望遠ズームは必須です。筆者はさほど長い年月撮影をしているわけではないので聞いた話レベルですが、年々撮影する人々が増えるほどに「タンチョウたちが橋から離れた奥の方に移動している」なんて話もあり、休んでいるタンチョウたちを撮影するにも400mmを超えるような超望遠レンズが必要になります。

筆者は今回2023年2月17日発売予定の「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」をテスト的に使用する機会に恵まれ、このレンズをメインに撮影しましたが、35mm判フルサイズミラーレス一眼に対応する高性能な標準〜超望遠までをカバーする10倍ズームレンズはAPS-Cモードと組み合わせると標準域の60mm、900mm相当の超望遠までを1本のレンズで撮影可能にしてくれます。

そのため、野生動物のアップから、まわりの景色などを入れた風景写真的な撮影までレンズ交換なしでこなしてくれるのが、非常に魅力的な1本です。実勢価格で30万円ちょっとと高価なレンズですが、運動会や部活の撮影といった子どもイベントでも大きな力を発揮してくれるので、特殊なプロ向けとは考えずに、ぜひ一度試していただきたいレンズです。

タンチョウが飛ぶまではキャンピングカーならではの休憩タイム

季節にもよりますが、朝焼けのはじまる6時前後から完全に太陽の昇る7時半過ぎまで、音羽橋でタンチョウと日の出の様子を撮影したら、次は餌場に向かって飛び立つ、飛んでいるタンチョウを撮影するチャンスがやってくるのですが、筆者が知っている限り、この間の時間が長いのです。

だいたい8時前から10時くらいまで、当然前後はしますが、筆者は飛びはじめるのを待って11時近くまで橋の上に立っていたこともあります。しかし、キャンピングカーで訪れるようになってから、朝日の時間帯が終わるとクルマに戻って、トイレを済ませて、コーヒーブレイクということが多いです。

タンチョウたちが飛びはじめるまで、車内でしっかりと身体を温めておくといった感じになります。

タンチョウの飛ぶ、貴重なシーンを撮影しておきたい

思うよりもかなり速いタンチョウの飛翔。
毎年ですが、思うように撮れたことはありません

朝日の時間帯から数時間後、(飛び立つ時間はその日の気温やタンチョウの気分などで変わるので、なんとも言えませんが)寝ぐらから餌場に飛び立つタンチョウたちを撮影して、鶴居村・音羽橋での撮影は終了です。

ちなみに冬の大型の鳥はおそらくカロリーの節約のためなのでしょう、なにか理由がない限り基本的に飛ばないので、タンチョウがドンドン飛んでくるシーンを撮影できるチャンスは、基本的にこの「朝の飛翔」と「餌場から寝ぐらに戻るとき」くらいといえます。

寝ぐらにいるすべてのタンチョウが餌場に行くわけではないので、どこまでタンチョウが飛び立ったら撮影終了とするかは、それぞれの判断になります。途中、キャンピングカーのなかでしっかりと身体を温めていた私と友人は、一番遅くまでタンチョウの撮影を楽しみました。

ちなみに音羽橋の奥の寝ぐらから橋の上で待ち構えている私たちに向かって飛んでくるタンチョウを撮影するのですが、筆者が普段から使っている「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports」よりも「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」は広角側に余裕があるため、だんだんレンズを広角にしながら撮影しているとワンチャン多く撮影できるシーンが多い印象です。これは非常に大きなアドバンテージでしょう。

またズームリングを回さずに、レンズ鏡筒を直進ズーム的に伸縮しても画角が素早く変えられる点もとても便利でした。本格的な野生動物や野鳥、飛行機や列車などを撮影する方にもオススメです。

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