公開日: 2023/02/11
函館山の裏メニュー朝日はもちろん、表メニューの夜景を含めて、撮影のポイントは「ちょっといいレンズ」と「ほぼ一生物の三脚」です。この2つ、なかなか理解してもらえないのですが、すごく重要なポイントになっています。
まず「ちょっといいレンズ」ですが、せっかくレンズ交換式のカメラを買ったら、最初にセットで買ったキットレンズ以外をぜひ試してみてください。筆者はAmazon Kindle の電子書籍で「レンズラボ」や「レンズデータベース」といったレンズ性能分析の本を出してしまうようなオタクなので、1枚目の写真はある意味最高級レベルのカール・ツァイスのZEISS Batis 2 40 CF、2枚目もキヤノンの上位シリーズであるLレンズを使って撮影しています。
平気で1本10万円以上するレンズの「どこがいいの?」というストレートな質問がいちばん答えづらいのですが、まったく別物です。筆者にとっては撮影画像データをアップにして、うっとりとしばらく眺めていられるレベルで違うのですが…。違いを実感しないと、とても分かりづらいので、まずはダブルズームキット以外の単焦点レンズを一度使ってみることをおすすめします。
ほとんどのカメラメーカーでだいたい50mm、もしくは装着すると画角が50cm前後相当になる非常にコストパフォーマンスの高いレンズをラインアップしているはずです。このまき餌レンズなどとも呼ばれる単焦点レンズを使うと「本当は私のカメラって、こんなに性能がよかったんだ!」と思うレベルで描写が変わるので、ぜひ試してみてください。
当然、そこから今回掲載した雲海の函館山の撮影に使用したZEISS Batis 2 40 CFなどは、さらにうっとりしてしまうレベルなのですが、まずは2〜3万円でチャレンジできる単焦点レンズを試すことをおすすめします。特に夜景や逆光の朝日などはレンズ性能の差が現れやすい被写体なので、よいレンズで撮影すると満足度がアップするはずです。
写真好きにとっての夜景撮影と言われると、必須のアイテムが三脚です。そうでない方にとっては「なんで旅行にまで、あんなに重くて邪魔なものを……」と思われている写真機材ナンバーワンではないでしょうか。ちなみに写真撮影にハマるとメイン用のほかにトランクに入るサイズに折りたためるトラベルに持って行けるサイズの三脚も数万円以上払って購入するほど、写真好きにとっては重要なアイテムです。
しかし、超重要アイテムなのですが、おすすめできるレベルの三脚は安くても数万円以上。実際に撮影にハマると必須なのはわかるのですが、これから撮影をはじめる人に説明するのはかなり困難なのです。そのため筆者を含め多くの人が「どうせ安いのを買っても、すぐに買い換えることになるけど、口出しをしないでおこう」と思っています。
それでも言わせてください。安価な三脚はすぐに買い換えたくなります。本当に趣味レベルで撮影するなら、日本メーカーのSILKでいうなら「ライトカーボン E84」もしくは「ライトカーボンE83」クラス。実勢価格で4万円を超えるので驚くかもしれませんが、はっきり言って、このクラスがもっともコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。筆者も「ライトカーボンE84」をメインで使っていますが、メインのカメラが数回変わっていますが、三脚は「ライトカーボンE84」のままです。ある意味一生物といえるレベルで活躍してくれます。
それでも「ライトカーボン E84」「ライトカーボン E83」クラスは高すぎるし、大きすぎるという方は「ライトカーボン E74」「ライトカーボン E73」クラスをおすすめします。本格的に撮影するメインの三脚としては少し小さいので「ライトカーボン E84」「ライトカーボン E83」クラスがほしくなると思います。
しかし「ライトカーボン E84」「ライトカーボン E83」を買っても、そのうち少し小さな「ライトカーボン E74」「ライトカーボン E73」クラスもほしくなるので、どちらが先かといった感じです。こちらも実勢価格は3万円以上するので、次の三脚がほしくなるのがより遅くなるであろう「ライトカーボン E84」「ライトカーボン E83」クラスのほうがお買い得かもしれません。
どちらにしても、このクラスの三脚を実際に売り場などで触ってみて、同クラスの他社のライバルモデルなどと比較したうえで購入することをおすすめします。1万円以下の安価な三脚と比較すると、使いやすさがまったく違うことが分かってもらえると思います。
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