公開日: 2021/06/01
「サービス組成の根本は、パイオニアであること」
次から次へと新しいサービスが生まれる昨今。苦心の末にローンチを迎えても、市場に適合しないままクローズするサービスも少なくありません。昨日の成功は今日の失敗につながりかねず、逆に今日の失敗が明日の成功につながるかもしれません。
新たなサービスというのは、ゼロから新たな価値を創造するアイデア…だけではないはずです。新たに創造された「1」を「10」に発展させることも同様に難しく、新たなサービスと言えるでしょう。ユーザーの課題解決につながり、市場に適合する新サービス創出は、つまり “新しいことへ挑戦すること” から始まります。
2021年、そんな JRS が乗り出した新しい挑戦。それが大型のキャンピングカーから二輪車まで、幅広い車種が対象になる “これまでになかった新しいロードサービス” です。
きっかけになったのは、筒井さんの知人との会話の中でキャンピングカーが話題に上がったことでした。
「キャンピングカーなどにも対応可能なロードサービスを考えたのは、実は5年前です。
知人から話を聞いたことがきっかけで、キャンピングカー業界に注目し、ポテンシャルを感じました。それ以降、自分なりに研究してきました」
多くのキャンピングカーユーザーはトラブルが発生すると、まず自動車保険に付帯されているロードサービスに連絡すると思います。しかし車両によってはサービスの対象外というケースがあり、有償で近くの工場へ運ぶという流れになる。そしてその後は、工場近くのキャンピングカービルダー等が搬送する。
つまり一気通貫のサービスではないんです。高級スポーツカーのように、キャンピングカーユーザーにも安心できるロードサービスが必要だと感じていました」
そして新しいサービスへの挑戦を決めた理由はもう一つ。それは、筒井さんが信条としている “サービス組成の根本” でした。
「市場における競合他社がベンチマークになっていて、他社に先駆けて展開するというのが“サービス組成の根本”にあります。
競合が着手していないサービスを作り、パイオニアとして新しいサービス提供に挑戦する」
キャンピングカーユーザーも安心できるロードサービス。サービス創出の最大の理由を、筒井さんの言葉から紐解きます。
「普通車と比較すると(大型のキャンピングカーも対象にしたロードサービスは)当然パイが小さくなるので、そこに向けたサービスというのがこれまでありませんでした。
HPにはキャンピングカーも対象と記されていても、本当の、いわゆるキャンピングカーはサービスの対象外です。ロードサービスに加入しているから安心と思っていても、いざという時にサービスを受けることができなかったり、有償での対応になってしまう。
キャンピングカーのユーザーをきっちりとサポートする、そんなロードサービスを提供したいと思ったことが、一番のきっかけですね」
キャンピングカーユーザーの課題を解決する新しいロードサービスの名は「RVロードサービス」。細部まで徹底的にユーザーに安心と安全を提供するために考えられています。
「(キャンピングカーや)ハマーやタンドラなど、車両総重量が3000kgを超えている車両も対象になるロードサービスは、少ないんです。
さらに、実は年会費制でカバーしているものも少ない。そういう車両をお持ちの方の安全を年会費制でカバーできるというのは、『RVロードサービス』の大きな特徴です。
レッカーの搬送距離もレギュラー会員は 30kmまで、プレミアム会員は 50kmまでがサポート範囲です。お客様がご指定する場所まで、旅先であってもご指定の場所があれば、そこまで運びます。
指定の場所がない場合でも、我々の 9,600拠点、ネットワークにある工場へ案内します。キャンピングカーでの旅行中、旅先でトラブルに見舞われても 30~50kmのサポート範囲であれば、かなり搬送先を指定できます。搬送先で整備が可能なら、もちろん整備しますし、一時保管などにも対応します。
ユーザーは一度家に帰ったり、可能なら自分の希望する場所で修理してほしいと思うと考えています。我々はあくまでもユーザーの希望に沿えるサービスを展開します」
またロードサービスにおいて、ユーザーとその愛車を救援するだけでは十分ではないと、筒井さんは考えています。車両が自走不可となれば、ユーザーは移動手段を失うことになります。
キャンピングカー旅の途中で移動手段を失った場合、その場からの移動方法、宿泊場所の確保、車に載せていた荷物をどうするのかなど、あらゆることを現地で考えなければいけません。RVロードサービスは、そのあたりのケアも整っています。
インタビュー・文 / 中嶋 信介
「RVロードサービス」の詳細はこちら!