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~キャンピングカーができるまで~鈴木大地さんインタビュー「これまでの仕事を認めてもらったような感覚」【特別連載#2】

大地さんが見るデュカトの魅力

——編集部:初めてデュカトを見た時に、どのような印象を持ちましたか?

大地さん:単純に「絶対売れるな」と思いましたね。個人的に好きなタイプのバンっていうこともあって、僕もすぐ欲しいと思いましたし、初めて見た瞬間に荷室が(他のベース車よりも)広いことがすぐ分かりました。

デュカトの荷室を確認する大地さん

これまで(メルセデス・ベンツの)トランスポーターやスプリンターなんかの制作もやらせてもらってきましたけど、それよりも荷室が広いっていうのは、デュカトの大きな魅力だと思います。

——編集部:これまで制作されてきた車両と比較すると、デュカトには他にどのような魅力を感じますか?

大地さん:荷室の広さは本当にすごいなと思います。例えば同じような仕事をしている人なら「オッ!」と思ってもらえると思うのですが、182cmのベニヤ板がそのまま入るんですよ。

これは以前乗っていたスプリンターもできなかったですし、もちろんハイエースよりも広いです。

細かいところなんですけど、何台も車を作ってきて初めてのことだったので、試しに入れてみて入った時は一人で興奮してましたね笑

デュカトは自由度の高さが魅力というのは、まさにこの荷室の広さがあるんだと思いますね。

制作は「床から。断熱→配線→木材の順で進めていきます」

——編集部:制作はどのように進めていくのですか?

大地さん:まずは、床部分からですね。断熱→配線→仮木材の順で進めていきます。その後は、壁を先にするか、天井を先にするか、作業を進めながら決めていく感じです。断熱→配線→木材という順は、壁も天井も同じです。

仕上げの方は逆に天井→壁→床の順になります。建築でもそうなんですが、天井が先でそれから壁を作るっていうのが一般的なんですよ。床は傷がつく可能性があるということもありますし。

あと作業効率を考えてという理由があります。上に設置する棚なんかを先に作っておいて、足元はできるだけあけておいた方が、効率が良いんですよ。二度手間にならないように作業を進めていくというところは、もう染みついてるところでもありますね。

先に床・壁・天井を作って、ファニチャー類はその後に作っていきます。高さを決めたいので、(バンライフ車の車内上部に設置する)収納棚から作っていく予定です。

——編集部:大地さんがクルマを制作をしていて楽しさや、やりがいを感じる部分は?

大地さん:僕はファニチャー類を作るのが好きなんですよ。もちろん他の部分を作るのも楽しいですけどね。

木材のカットなんかも全部自分でやっているので、その辺が自分の技術を見せる場所じゃないですけど、クルマにはまるように手作業でやる。この辺は、見て欲しいと思うところですし、こだわっている部分です。

——編集部:これまでに携わった車両では難しかったけど、デュカトだから実現できそうなことはありますか?

大地さん:クルマを見てもらえればすぐ分かると思うんですが、かなり四角いクルマなんですよね。これはすごいやりやすいというか、僕からすると作りやすいですね。

丸みのあるクルマだと、使う木材をクルマにあわせて細かく調整しなければいけなかったりするんですが、デュカトはその必要がほとんどない。車内をウッド化するのに、木材の良さをそのまま出しやすいクルマなので、バンライフ用にDIYで自作しようという方もやりやすいのではないかと思います。

あと横向きで就寝できるというのも良いと思いますね。スプリンターなんかでも空間を少し広くしてあげないと横向きでは寝られないんですが、デュカトはそのままでも横を向いて寝られる広さがあります。

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