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1トンを超える母馬たちの圧倒的な迫力! 北海道冬の魅力「馬追い運動」に感動【プロフォトグラファーが教える北海道の絶景】

フォトグラファーライターの齋藤千歳です。北海道千歳市に住んでいます。連載【プロフォトグラファーが教える北海道の絶景「道の駅」】では、筆者がさまざまな媒体に掲載するために撮影した訪れた北海道の絶景を仮眠スポットとしてお世話になっている付近の「道の駅」とともに紹介していきます。

今回は音更町の「家畜改良センター十勝牧場」で行われている冬の恒例行事「馬追い運動」を中心に紹介します。1トンを超える母馬たちが雪を巻き上げながら走る姿はまさに大迫力。2022年にリニューアルオープンした道の駅「おとふけ」をベースに家族で楽しんできましたので、その様子を報告します。

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『北斗の拳』ラオウの愛馬「黒王号」が群で出現する迫力

毎年1月中旬から2月下旬までの平日しか出会えない貴重な光景

写真だけでは馬のサイズが伝わらず、ちょっと太った馬が集団で雪原を走っている、といった感じでしょうか。しかし、彼女たちはすべて重種馬です。個体差は当然ありますが、大きな馬は1トンを超える体格になっています。

重種馬といってもイメージが沸かないのが一般的でしょう。おそらく日本でもっとも有名な重種馬は『北斗の拳』でラオウが乗っていた「黒王号」だと思います。「黒王号」はちょっと大柄過ぎますが、体高(地面から首の付け根)までで170〜180cm、体重は800〜1,000kg超えの彼女たちが十数頭から30頭程度雪原を一斉に走る姿は感動を覚えるほどの迫力です。

この写真は北海道帯広市に隣接する音更町「家畜改良センター十勝牧場」で毎年行われる「馬追い運動」を撮影しました。2023年は1月16日〜2月24日まで平日午前9時半から約1時間で開催の予定だといいます。新型コロナウイルスの感染状況や天候の影響などで中止になることもあるので、事前にホームページ(http://www.nlbc.go.jp/tokachi)をチェックしてください。

実は「馬追い運動」は運動不足解消と難産防止のため

実は「馬追い運動」に参加している馬の約半分が妊娠しています。放牧のできない冬場の運動不足解消と妊娠した馬の難産を防ぐための運動が「馬追い運動」というわけです。1トン前後もある母馬たちが雪を巻き上げて走る迫力は「なにごとか!」と思うほどですが、実は妊婦さんたちが難産防止のための雪道をジョギングしていると思うと、なにかのどかな気持ちになります。

期間中は一般公開されており、自家用車やレンタカーなどで見学に参加することができます。筆者はキャブコンタイプのキャンピングカーで訪れましたが、問題なく楽しむことができました。入場料や参加費なども掛かりません。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

「馬追い運動」は平日の9時半からのスタートですが、意外と混むようです。筆者は8時半過ぎに駐車場に到着したのですが、すでによい撮影ポジションには三脚などが置かれ、準備万端に待ち構えている方々がいました。詳細は「家畜改良センター十勝牧場」のホームページ(http://www.nlbc.go.jp/tokachi/)を確認するのが間違いありませんが、家畜伝染病防止のために「馬追い運動」の見学会場にクルマで行く場合は、その前に「車両消毒機」を通過する必要もあります。

高さ制限は約3.8m。筆者のキャンピングカーは約3mありますが、問題はありませんでした。見学場所までの順路は写真のように看板などで丁寧に示されていますが、それでも最初は戸惑うでしょう。

そのため、早めに現地に到着しておきたいものです。そこで仮眠ポイントとして注目したいのが、2022年にリニューアルオープンしたばかりの道の駅「おとふけ」です。なんと「家畜改良センター十勝牧場」までクルマで約15分と最高の立地条件となっています。ちなみに「馬追い運動」の見学会場には基本的にトイレはありませんので、道の駅「おとふけ」で済ませてから、出発することをおすすめします。

筆者たちは、朝7時くらいに道の駅「おとふけ」を出発。幼い息子を連れて、途中コンビニに寄っても余裕を持って到着できました。

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