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北海道キャンプ旅で遭遇した"最大のピンチ"のハナシ【"キャンピングカーの聖地"北海道でクルマ旅 vol.8】

我が家では、毎年夏に2週間から3週間かけてキャンピングカーで北海道を旅しますが、それだけ長期に渡って旅を続けていると、楽しいことばかりではなく、時には大変なこともあります。楽しいことも、うれしいことも、トラブルでさえも家族で共有する。それが、観光旅行とは違う“旅”ならではの醍醐味。トラブルを一緒に乗り切ることができれば、家族のチームワークもより強くなるはずです。

今回は、北海道キャンプ旅で遭遇した、最大のピンチのエピソード。どんなトラブルが我が家を襲ったのか、それをどのように乗り切ったのか、詳しくお話します。

仙台港に向かう高速道路上でタイヤがバースト!

2012年の夏。2週間に及ぶ北海道キャンプ旅の初日。19時40分発のフェリーに乗船するため、炎天下の高速道路を仙台港に向けて走行していたときに“それ”は起こりました。

東北自動車道で福島県に入り、左車線を順調に走っていたところ、突然キャンピングカーのリアから「ドーン」という破裂音と大きな衝撃が!

「屋根が落ちた!?」と思うほどの激しい音と衝撃に思わず後ろを振り返ると、その瞬間にTPMS(タイヤの空気圧モニタリングシステム)からノープレッシャーの警告音が鳴り響きました。そこで「タイヤがバーストした!」と気づき、ハザードを点灯させて減速しながら路肩へと移動。すぐにクルマから降りて、家族をガードレールの外側に避難させ、クルマの後方に発煙筒と三角表示板を置いてJAFに連絡しました。

救援車両を待っている間も、路肩に止めたキャンピングカーの脇を100km/h前後のスピードでクルマがビュンビュンと走っていきます。突然のタイヤバーストで心の中は恐怖でいっぱいでしたが、子供たちに不安を感じさせないように平静を装って行動しました。

その後、到着したJAFの隊員にバーストした左後輪をスペアタイヤに交換してもらい、最寄りのパーキングエリアまで移動。クルマを止めてから、しばらくは放心状態でした。

“嫌な思い出”にしないため旅の続行を決意

仙台港から乗船する予定だったフェリーには間に合わないので、パーキングに止めたクルマの中からフェリー会社にキャンセルの連絡を入れ、「これからどうするか」について考えました。「旅を続けるか、中止するか……」。

家族みんなが楽しみにしていた北海道の旅を中止したら、ここで起きたトラブルは一生「嫌な思い出」として残ります。どうすべきか悩んでいる筆者の姿を見て、妻は「行こうよ、北海道!」と笑顔で一言。その言葉と、普段通りの笑顔に勇気をもらい、旅を楽しみにしていた子供たちのためにも「予定通りに旅を続ける」「笑顔でこの旅を終わらせる」ことを決意しました。

そこからは、パーキングに止めたキャンピングカーの車内で、タイヤショップやフェリー会社に電話。当時はガラケーだったので情報収集するのも大変でしたが、メモを片手にアチコチ電話をして、旅のスケジュールを練り直しました。

幸いスペアタイヤが純正と同じサイズで長距離移動も可能だったため、その日の夜に青森港まで走ってフェリーに乗り、同銘柄・同サイズの在庫がある札幌のショップでタイヤ交換をしてもらうことにしました。

2日で1400kmを走破! すべては家族のため!

タイヤがバーストした当日の深夜、無事青森港に到着して函館行きのフェリーに乗船しました。航海の所要時間は、3時間40分。妻も子供たちも大部屋の床の上ですぐに寝息を立てていましたが、筆者はバーストした瞬間の光景が頭から離れず、下船までまったく寝付けませんでした。

翌朝、函館港に降り立ち、そのまま札幌まで約300km移動。予約していたタイヤショップでタイヤ4本をすべて新品に交換し、不安なく旅ができる態勢を整えました。

その後、札幌から約300kmのドライブを経て、夕方に北見の友人宅に到着。トラブルがなければ、仙台港発のフェリーで午前11時に苫小牧港に着いて、夕方に北見の友人宅を訪問する予定でした。つまり、この時点で当初予定していたのとまったく同じスケジュールに乗せることができたわけです。約1400kmを走破した過酷な2日間でしたが、そのおかげでバーストという重大なトラブルに見舞われながらも、予定通りのスケジュールで旅を続けられるようになりました。

この日は、友人宅に泊まってフカフカの布団で久々に熟睡。翌日から本格的にスタートする北海道キャンプ旅に向けて、疲弊した心と体をゆっくりと休めました。

トラブルを乗り切って“最高の思い出”に

タイヤ4本を新品に交換して、当初の予定通りのスケジュールに乗り、その後はいつも通りの楽しい北海道旅を満喫しました。友人と一緒に観光とキャンプを楽しんでから、我が家の旅の原点でもある中富良野の「星に手のとどく丘キャンプ場」に1週間滞在。キャンプ場でノンビリしたり、富良野へそ祭りに参加したり、登山や釣りをしたりと、家族の笑顔に満ちた至福のキャンプライフを送りました。

初日に大きなトラブルに見舞われながらも、いっさい予定を変更することなく旅を続けた2週間。この夏の北海道キャンプ旅は、自分にとっても、家族にとっても、決して“嫌な思い出”ではありません。子供たちはバーストのことなどすっかり忘れて楽しい思い出しか残っていないし、筆者にとっても妻にとっても、トラブルを乗り切って最後まで楽しく旅を続けることができた“最高の思い出”です。

タイヤのバーストを経験してからは、安全運転とタイヤ管理をより一層徹底するようになり、それから9年間、大きなトラブルは一度も起きていません。家族の安全を守りながら現在まで無事故で旅を続けることができたのは、この時の経験のおかげだと思っています。


■連載:"キャンピングカーの聖地"北海道でクルマ旅
【vol.1】北海道の魅力と"キャンピングカーの聖地"である理由
【vol.2】15年以上続く我が家の北海道キャンプ旅「はじめの一歩」
【vol.3】キャンピングカー納車1週間、0歳児連れで3週間の北海道キャンプ旅を敢行!
【vol.4】旅先での素敵な"出会い"が北海道キャンプ旅の原動力
【vol.5】北海道を旅する最大の目的は「最高のロケーションでキャンプをする」こと
【vol.6】長男と男同士で過ごした1週間の北海道キャンプ旅
【vol.7】家族との旅を長く続けるために、我が家が取り入れた旅のスタイルとは!?
・【vol.8】北海道キャンプ旅で遭遇した"最大のピンチ"のハナシ
【vol.9】大好きなキャンプ場で1週間、最高に幸福な時間を過ごした話
【vol.10】北海道キャンプ旅で出会った"忘れられないワンシーン"
【vol.11】我が家の北海道キャンプ旅の「始まり」と「これから」

■関連記事:安全・安心な車旅をサポートするキャンピングカー向けロードサービス!
https://www.mobilitystory.com/article/entry/2021/03/post-15/

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