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我が家の北海道キャンプ旅の「始まり」と「これから」【"キャンピングカーの聖地"北海道でクルマ旅 vol.11】

15年に渡って北海道で長期の旅をしていると、周囲から「よく仕事が休めるね」と感心されることがあります。筆者の職業は、フリーランスのライター・編集者。勤め人のように有給休暇があるわけではなく、長期休暇中は基本無収入です。同業者からは、「自分なら怖くてそんなに仕事を休めない」と驚かれることもあります。

それでも、筆者が毎年2週間から3週間の長期休暇をとって北海道の旅を続けてきたのは、なぜなのか? 今回は、仕事上のリスクを承知しながらも長年に渡って旅を続けてきた理由と、旅を通して得たもの、我が家のこれからの北海道キャンプ旅についてお話します。

我が家が北海道キャンプ旅を始めた理由

本連載の vol.2【15年以上続く我が家の北海道キャンプ旅「はじめの一歩」】でお話した通り、我が家の北海道キャンプ旅の「スタートライン」は、2006年までさかのぼります。筆者がそれまで勤めていた出版社を辞めて独立したのは、その3年前。長女が生まれる1週間前のことでした。

それから3年間。文字通り、死にもの狂いで働きました。2日間一睡もしないで原稿を書き続けることも珍しくなく、徹夜で原稿を書き終えてから、そのままクルマで取材現場に向かうこともありました。それでいて、仕事の谷間があると不安になり、売り上げの計算をしたり、今後の仕事のことを考えて、深夜まで眠れないことも……。生まれたばかりの長女と過ごす時間は幸せそのものでしたが、その半面で、家族を守ることのプレッシャーに押しつぶされそうになるときもありました。

そんな時に出会ったのが、キャンプでした。まったくのアウトドア未経験でしたが、妻と長女と3人で行った初めてのキャンプは本当に楽しかった! それまでは、食事をしているときも、お風呂に入っているときも、布団で横になっているときも、常に仕事のことが頭から離れることはありませんでしたが、キャンプ場で子供とはしゃいでいるときや焚き火を眺めているときは、仕事を忘れて「無心」になることができました。

そして、初めてのキャンプから1カ月後、テントやタープをミニバンに積み込んでフェリーで北海道に渡り、2週間かけて道内のキャンプ場を巡る「北海道キャンプ旅」を敢行! このときの素晴らしい経験が、筆者の人生におけるターニングポイントになりました。

北海道移住をあきらめてキャンピングカーを購入

2006年の北海道キャンプ旅は、見るもの、食べるもの、出会った人、すべてが今まで経験したこともないような輝きを放っていました。おかげで、旅を終えて青森港から東京の自宅に向かう車内では、「北海道移住」の話題ばかり。夫婦ともに東京生まれ、東京育ちですが、「北海道で新しい人生を始めてみたい」という筆者の意見に、妻も全面的に賛成してくれました。初めての北海道キャンプ旅は、筆者にとっても妻にとっても、それほど素晴らしい体験だったのです。

東京に戻ってからも真剣に北海道移住について話し合い、一時はかなり現実味を帯びた話になりましたが、さまざまな事情から結果的に移住を断念することになりました。そのときに考えたのが、「移住はダメでも、毎年長期の休みをとって北海道を旅しよう!」「移住に比べたら、年に1度の長期休暇なんてどうってことない!」ということ。それが後押しになって、2008年に初めてのキャンピングカーを購入することになり、そこから我が家の北海道キャンプ旅が本格的にスタートしました。

ライフステージで変わるキャンピングカーのカタチ

北海道キャンプ旅を始めてから15年。幼かった子供たちも大きく成長しましたが、乗っているキャンピングカーも変化しました。

長女が5歳、長男が0歳のときに初めて購入したキャンピングカーは、機動性に優れたポップアップルーフ仕様のハイエース・バンコンでした。その後、子供たちの成長に伴ってバンコンの室内空間が狭く感じられるようになったので、居住性を重視してキャブコンへと乗り替え。バンコンとキャブコンで地球5周分にあたる合計20万kmを走破して、家族と共にたくさんの思い出を作ってきました。

そして、今年の4月下旬に我が家にやってきた3代目キャンピングカーは、新型ハイラックスをベースにしたトラキャン(トラックキャンパー)。子供が成長して家族全員で出かける機会が減ったため、これからはキャンピングカーとしてよりもクルマとしての用途が増えると考え、居住性が多少スポイルされてもクルマとしての性能(デザイン性・機動性・走行性・安全性)を重視して選びました。

ライフステージによって、最適なキャンピングカーのカタチは変化します。クルマとしての性能に優れ、「シェルを降ろせば車両単体、荷台にシェルを積めばキャンピングカーとして使える」トラキャンは、現在の我が家にピッタリの1台です。

我が家の北海道キャンプ旅の“これから”

長女が中学生、高校生の頃は部活動や勉強が忙しく、一緒に遊びに行く機会は減りましたが、今年の4月に長女が大学生になり、さらに新しいキャンピングカーが納車されたこともあって、再び家族全員で遊びに行く機会が増えてきました。今年の夏もまた、家族そろって2週間ほど北海道を旅する計画を立てています。

この15年間、北海道の旅を通して家族の絆を深めてきました。我が家にとって「北海道キャンプ旅」は、単なるレジャーではなく、「家族の在り方」や「生き方」そのものでもあります。

これからもキャンピングカーという“最強のツール”を活用して、家族と一緒に大切な時間を過ごしていきたい。それが、いま一番の願いです。子供がついてくる間は家族全員で、子供が独立したら夫婦と愛犬で、子供が結婚して孫ができたら3世帯で……。その時その時にできるカタチで、いつまでも家族と最高の「北海道キャンプ旅」を続けていきたいと思います。

■連載:"キャンピングカーの聖地"北海道でクルマ旅
【vol.1】北海道の魅力と"キャンピングカーの聖地"である理由
【vol.2】15年以上続く我が家の北海道キャンプ旅「はじめの一歩」
【vol.3】キャンピングカー納車1週間、0歳児連れで3週間の北海道キャンプ旅を敢行!
【vol.4】旅先での素敵な"出会い"が北海道キャンプ旅の原動力
【vol.5】北海道を旅する最大の目的は「最高のロケーションでキャンプをする」こと
【vol.6】長男と男同士で過ごした1週間の北海道キャンプ旅
【vol.7】家族との旅を長く続けるために、我が家が取り入れた旅のスタイルとは!?
【vol.8】北海道キャンプ旅で遭遇した"最大のピンチ"のハナシ
【vol.9】大好きなキャンプ場で1週間、最高に幸福な時間を過ごした話
【vol.10】北海道キャンプ旅で出会った"忘れられないワンシーン"
・【vol.11】我が家の北海道キャンプ旅の「始まり」と「これから」

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