B!

【キャンピングカーの基本①】キャンピングカーの「種類」と「それぞれの特徴」を知ろう!

ひと口に「キャンピングカー」と言っても、大型バスのように大きな車両から軽自動車をベースにしたコンパクトな車両まで、その種類はさまざま。

価格も、200万円前後で購入できるものから2000万円近いものまで、モデルによって大きな開きがあります。キャンピングカーを知るには、まず種類(カテゴリー)を知ることが重要です。

今回は、キャンピングカー基礎講座の第1弾として、その種類と特徴について解説します。

キャンピングカーの種類 1「バンコン」

日本のキャンピングカーで一番人気を誇っているのが、「バンコン」と呼ばれるカテゴリーです。バンコンとは、バンやワゴンをベースにコンバージョン(改造・改変)したキャンピングカーのこと。

キャンピングカーの中で、もっとも実用性と居住性のバランスに優れているのがこのタイプです。

ベース車両は、ハイエース、キャラバン、ライトエースといった1BOX車やミニバンなど。内装をメインにカスタムした車両のため、一見キャンピングカーには見えないスマートな外観デザインが特徴です。

走行性能にも優れており、キャンピングカーだからといって構えることなくミニバン感覚で運転できます。通勤や買い物、子供の送迎といった普段使いからキャンプなどのレジャーまで、1台でマルチに活用できるのもバンコンの大きな魅力。

平日は足グルマとして便利に乗り回し、休日はキャンピングカーとしてアウトドアや旅行を楽しむ。そんな贅沢な使い方ができるキャンピングカーです。

キャンピングカーの種類 2「キャブコン(キャブ・コンバージョン)」

トラックのリヤ部分に、居住部分をドッキングしたのが、「キャブコン」と呼ばれるキャンピングカーです。コックピット上部にリーゼントのような張り出しを持っているのが、デザインの大きな特徴。一般的に「キャンピングカー」というと、まずこのキャブコンを頭に思い浮かべる人が、多いのではないでしょうか。

キャブコンの最大のメリットは、広大な室内空間です。壁が垂直に立ち上がっているため、居住スペースが広く、上部の圧迫感も皆無。居住部分は大人が立って手を伸ばせるほどの高さがあり、フロントからリアまで歩いて移動できる通路も確保されています。室内の開放感は、キャンピングカーの中でも随一です。

コックピット上部に張り出したバンクベッドは、家でいうロフトベッドのような役割を果たす、キャブコンの象徴的な装備。このバンクベッドの恩恵で、ボディサイズを一般的な駐車枠に収まる全長5m×全幅2m程度に抑えながら、大人数でもゆったり就寝できるベッドスペースを確保しています。

キャンピングカーの種類 3「軽キャンパー」

軽自動車をカスタムした「軽キャンパー」は、もっとも手軽で機動性に優れたキャンピングカーです。車内に大人2名程度のベッドスペースを確保したバンコンタイプが主流ですが、屋根を開閉できるポップアップルーフ仕様や、軽トラックベースのキャブコンなど、ニーズに合わせてさまざまなモデルがラインナップされています。

軽キャンパーの最大の魅力は、経済性です。軽自動車ベースなので車両価格が安価で、自動車税、重量税、保険などの費用も割安。ガソリン代や高速代、タイヤなどの消耗品代、メンテナンスや車検の費用など、購入後の維持費もほかのカテゴリーのキャンピングカーより安く上がります。

抜群の機動力も、軽キャンパーならではの強みです。ボディサイズを気にすることなくどこでも走れて、どこでも止められ、出先で道路や駐車場を探すストレスは皆無。居住空間がコンパクトなので、少人数でアクティブにアウトドアや旅を楽しみたい人に最適です。

キャンピングカーの種類 4「バスコン(バス・コンバージョン)」

バスをキャンピングカー仕様にカスタムした「バスコン」は、走行性能や乗り心地に優れているのが特徴です。必要十分なパワーと乗り心地を考慮したサスペンション、負荷能力の高いタイヤ、箱型形状ならではの室内空間の広さ。

そうしたさまざまなメリットの融合で、安心・安全にドライブできるキャンピングカーに仕上がっています。

全長約6~7メートルというゆとりのボディサイズで、広々とした居住スペースを確保できるのも、バスコンのメリットです。室内スペースをフルに活かせば、生活空間と就寝空間が仕切られた、ぜいたくな2ルーム仕様も実現可能。

ボディサイズが大きく、装備や内装デザインにこだわったモデルが多いことから、車両価格が高めで、キャンピングカーを数台乗り継いだベテランユーザーに好まれる傾向があります。

キャンピングカーの種類 5「キャンピングトレーラー」

「キャンピングトレーラー」は、自動車でけん引するタイプのキャンピングカーです。トレーラーの総重量が750kg以下なら、普通免許でけん引することができます。

エンジンやミッションなどの動力装置を持たないため、比較的安価で購入でき、室内スペースを効率よく使用できるのがメリット。同サイズの自走式キャンピングカーと比べると居住空間は格段に広く、生活に必要な装備も充実しています。

ヘッド車とトレーラーで全長が10メートルを超えるため、移動や観光を繰り返す用途では運転にストレスを感じる可能性が高いですが、キャンプ場などを利用した滞在型の旅が多いユーザーにとっては、魅力的な選択肢と言えるでしょう。

キャンピングカーの種類 6「トラキャン(トラックキャンパー)」

「トラキャン」は、ピックアップトラックの荷台に、キャンパーシェルを搭載したキャンピングカー。日本ではマイナーな存在ですが、ピックアップトラックの需要が高いアメリカやオセアニアでは、昔から根強い人気を誇るカテゴリーです。

最大のポイントは、居住用のキャンパーシェルが脱着できること。

ジャッキを伸ばしてキャンパーシェルを自立させれば、ピックアップトラックだけを抜き出すことが可能です。普段はピックアップトラック単体で軽快に乗り回し、荷台にシェルを積載すればキャンピングカーとして快適に使える。用途に合わせて2WAYスタイルで活用できるのが、トラキャンの最大のメリットです。

■あわせて読みたい
【キャンピングカーの基本②】キャンピングカーにはどんな装備が付いているの?
【キャンピングカーの基本③】購入前に知っておきたいキャンピングカーのお金事情
【キャンピングカーの基本④】キャンピングカーで使う電気はどこから確保するの?
【キャンピングカーの基本⑤】普通車にはないキャンピングカーならではの魅力とは?

この記事をシェア

B!
FIAT PROFESSIONAL DUCATO
FIAT PROFESSIONAL DUCATO
  • 全国道の駅情報
  • 国立公園オフィシャルパートナー
  • twitter
  • instagram
  • Facebook
  • キャンプ情報サイト LANTERN
  • moshimoストック