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【キャンピングカーで車旅 vol.1】初めてのキャンピングカー!~長野・新潟・山梨(4泊5日)~

朝のテレビで「今週は各地で晴天に恵まれるでしょう・・・」。

慌ててスマホで雨飾山の天気を確認すると、明朝の天気はピーカン予報。仕事のスケジュールは、火曜日と水曜日に長野で打ち合わせが。この予定と登山を組み合わせてしまえと、急遽「旅の計画」が始まりました。

なぜこの企画「キャンピングカーで車旅」を始めることになったのか

なぜこの企画「キャンピングカーで車旅」を始めることになったのか—–

正直に言うと、これといった明確な理由はありません。一人のキャンパーとして、キャンピングカーは憧れの存在。キャンピングカーで旅に出ることは、夢の一つでした。そんな思いを常々抱いていた筆者が、キャンピングカービルダーとして有名なToy-Factory(トイファクトリー)社を訪れる機会をもらい、キャンピングカーへの憧れを伝えさせていただいた。

コロナ禍でキャンプ、キャンピングカーの関心が高まっていることも、もちろん理由に入ります。しかし、一番の理由は、様々なタイミング、縁が重なったということ。

キャンピングカーでの旅という夢をかなえる絶好の機会。このメディアの立ち上げを考えた自らが行う「キャンピングカーで車旅」。多くの方の協力を得て、この企画は始まることになりました。

「キャンピングカーで車旅」。その魅力を、自らの体験を通して、お伝えしていきます。

旅の相棒はトイファクトリーの「BADEN」

まず今回の旅の相棒は、トイファクトリーの「BADEN」。
・乗車定員:7名
・就寝定員:5名
・ベース車両:TOYOTA HIACE SUPER LONG SPECIFICATIONS OF CAMPERVAN
・車両サイズ:5,380mm×1,920mm×2,285mm


普段、筆者がキャンプに行くときは、普通車に5人の家族を乗せ、5人分のキャンプ道具を積み込む必要があります。キャパシティの問題で、如何に道具を少なくコンパクトに収納するかを考えないといけません。

しかし、この車では全くその必要がありません。

TOYOTA HIACE SUPER LONGをベースに、
・ラゲッジスペース、キャビネットや天井収納庫などの充実した収納力
・冷蔵庫やFFヒーター、テレビ、電子レンジなどの生活家電
・5人の就寝を可能にした圧倒的な空間
を兼ね備えています。さすがキャンピングカー専門誌『オートキャンパー』でベスト1に輝いたことがある人気モデルです。

ちなみに、「BADEN」にホームスタイルのエッセンスを追加したモデル「BADEN casa Home Style」は、『オートキャンパー』のキャンピングカーオブザイヤー2020年度の大賞に選ばれています。

それでは、憧れのキャンピングカーで4泊5日の車旅をしてきたので紹介します。

長野県小谷村:日本百名山のひとつ「雨飾山」

筆者は、初夏の雨飾山登山は経験しており、次回は紅葉シーズンにチャレンジしたいと常々考えていました。雨飾山は長野県小谷村と新潟県糸魚川市との県境に位置し、妙高戸隠連山国立公園に属している日本百名山のひとつに数えられています。

1日目:雨飾高原キャンプ場


筆者の住む街から、東関東自動車道~外環自動車道~関越自動車道~長野自動車道を経由し車で約5時間の道のり。1日目(10月26日)の目的地は、雨飾山登山口に位置する「雨飾高原キャンプ場」。

施設は、電源付きサイトは無いものの、管理棟やサニタリーや炊事棟の掃除が行き届いています。 何よりもこのキャンプ場を選んだのは、登山口入口(最寄りの宿泊地)にあり、駐車場が満車となる心配がない点。

紅葉シーズンは、明け方から多くの登山客が訪れる「雨飾山」。駐車場代が無料ということもあり、朝から駐車場に向けての道がよく渋滞をします。

施設情報(1泊目)

施設名:雨飾高原キャンプ場
住所:〒399-9511 長野県北安曇郡小谷村中土18926−1
TEL:0261-85-1045
URL:https://www.amakazari.com/


2日目:雨飾山に登る


2日目(10月27日)、朝5:00起床。外はまだ暗く、車内で食事と着替えを済ませ、6:00出発。

登山口駐車場は80%くらい埋まっており、多くの登山客が準備をはじめていました。

朝日を浴びながら、ブナ林を抜けていく道のりは、清々しい。色付いた木々や川のせせらぎが道中の疲れを癒してくれます。
8:50山頂到着。山頂からの景色はここまでの道のりの疲れを一掃してくれるほどの絶景です。

北アルプスは雪化粧をはじめ、糸魚川市の先には日本海まで見渡すことができます。

都市圏で働く筆者にとって、この自然環境は格別であり、自然が持つパワーを心身に吸収できた気がします。

11:00キャンプ場到着。登山を終えた疲労感よりも高揚感が上回る中、早々に後片付けと着替えを済ませる。

着替えと準備を終えたら気分を仕事モードへ。テレワークを実現するには、この切り替えがポイントです。

雨飾高原キャンプ場を後にし、打ち合わせに向かいました。

打ち合わせにテレビ会議は、夜まで続きました。さすがに登山と仕事の疲れが襲いかかり、今日は温泉付きの宿に泊まろうと決め、敷地内に湧き出す「下里瀬(くだりせ)温泉」がある、国道沿いのサンテインおたりに宿泊することにしました。
施設情報(2泊目)
施設名:サンテインおたり
住所:〒399-9511 長野県北安曇郡小谷村中小谷2504−9
TEL:0261-82-2228
URL:https://www.santeinn.jp/

マリンドリーム能生「かにや横丁」でベニズワイガニを

3日目は、終日がっつり仕事。

雨飾山の山頂から、思いの外近くに見えた日本海。ここまで来たのだから直に「日本海」を感じに足を延ばしてみようと考え、仕事を終え次第、新潟県糸魚川市へBADENを走らせました。

3日目:RVパーク マリンドリーム能生


くるま旅(https://www.kurumatabi.com/)で調べると、糸魚川市にRVパークがあったので、電話予約。宿泊地となったのは、「RVパーク マリンドリーム能生」。

RVパークとは

キャンピングカーや車中泊のユーザーに、『快適に安心して車中泊が出来る場所』を提供するために日本RV協会が推進しているシステム
参考URL:https://www.kurumatabi.com/rvpark/


新潟県糸魚川市は日本海の海産物だけでなく、多くの自然遺産がありユネスコ世界ジオパークに認定されています。

今回の目的地は、北陸自動車道「能生IC」より約5分、日本海に面した「日本海の道の駅」マリンドリーム能生海洋公園内にあります。 敷地内には、RVパークだけでなく「楽しめる海の資料館越前丸」やアスレチック広場、買い物ができるかにや横丁や鮮魚センターが併設されていて、ファミリーでも楽しめる施設です。


活気溢れるかにや横丁で、威勢の良いお姉さんに引き込まれるように「ベニズワイガニ」を購入。

オマケを含め、5杯で3000円。汚れを気にせず食べられるテーブルと、手洗い場が常設されたカニかに館という無料休憩施設があり、その場で食べることもできます。

施設情報(3泊目)
施設名:RVパーク マリンドリーム能生
住所:〒949-1351 新潟県糸魚川市能生小泊3596-2
TEL:025-566-3456
URL:http://www.marine-dream.net/rvpark.html

富士山+温泉を楽しむRVパーク

日本海は生憎の空模様。

スマホで天気予報を確認すると、関東方面は晴れ。ということで、とりあえずノープランでBADENを関東方面に向け走らせることにしました。

中央自動車道諏訪湖SAに着いた頃には、真っ青な空が広がっていました。

この天気なら富士山を眺めながら仕事したら気持ち良いだろうなと考え、山梨県のRVパークを検索。何件か電話をするも予約がとれず、ようやく空きをみつけたのが、「RVパーク やまなみの湯」です。

4日目:RVパーク やまなみの湯



残念ながら、富士山の近くのRVパークを予約することは叶いませんでしたが、それは次回の楽しみに。

このRVパークの最大の魅力は、RVパーク宿泊者特典で600円(大人一人)を支払うと翌日の昼12時まで入浴することができること。

筆者も到着後とテレビ会議後、食事後と3回入浴しました。
※二回目以降の入浴時には、RVパークの利用者とわかる半券を持っていく必要があります。

施設情報(4泊目)
施設名:RVパーク やまなみの湯
住所:〒400-0411 山梨県南アルプス市西南湖1299-1
TEL:055-280-3340
URL:http://www.yamanaminoyu.com/

最終日:お土産を買って東京へ

旅の最終日です。

最後の立ち寄りポイントを探します。そして見付けたのが「桔梗信玄餅 工場テーマパーク」。桔梗信玄餅や季節のお菓子などの詰め放題が人気の施設です。午後から東京でアポイントはありますが、9:00OPENなので十分に間に合うだろうと車を走らせました。

9:30に到着。予想よりも観光客の出足が早く、敷地内の駐車場は満車で第1駐車場へ案内されました。

人気の詰め放題の整理券はゲットすることができずに残念。それでもアウトレット商品を販売する「社員特価販売1/2」で買い物は出来たので、良しとします。

施設情報(最終日)
施設名:桔梗信玄餅 工場テーマパーク
住所:〒405-0077 山梨県笛吹市一宮町坪井1928
TEL:0553-47-3700
URL:http://themepark.kikyouya.co.jp/info/

旅を終えて:まるで「走る家」

初体験のキャンピングカーの旅は、その魅力に惹きこまれた旅でした。

席に座りテーブルで仕事や食事をとり、常設のリアベッドで横になって寝れる、それはまるで「走る家」です。

冷蔵庫があるので、飲み物や食べ物の心配がなく、FFヒーターなどが完備された車内は、夜の寒さを気にすることなく快適に仕事や睡眠をとることができました。

そして、最大の魅力は「動ける」こと。その日の天気、その日の仕事の予定にあわせ、自由に場所をかえることが出来ます。筆者にとって、キャンピングカーで仕事をすることはいつもと違う刺激があり、新しいアイディアを生むことやメリハリをつけた働き方にもなりました。

ただ、ひとつの違和感も生まれました。それは「キャンピングカー」という表現です。「キャンピングカー=キャンプをするための車」ではなく、想像以上の価値を感じさせてくれる「モビリティー」だと感じたからです。

コロナ禍で、この「モビリティー」を利用し他者との接触を減らすことや、テレワーク、ワーケーションなど新しい生活様式を取り入れた「旅のカタチ」「仕事のカタチ」に、大きな可能性があると改めて感じています。

withコロナ / afterコロナの時代を見据え、この可能性を掘り下げていこうと考えています。

旅データ

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